<   2008年 07月 ( 3 )   > この月の画像一覧


2008年 07月 28日

散文詩「カアチャン、愛シテル」

b0018885_1901550.jpg
目黒教会で チャリティー・コンサートを聴く。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「カアチャン、愛シテル」
カアチャンが倒れた。
仕事中、コンクリート上に転倒。
打ち所とタイミングが最悪。
歩くこともままならず、タクシーで帰宅。

翌日、すぐ近くの東京厚生年金病院。
若きハンサムな医者の宣告。
右大腿骨頚部骨折。
即入院即手術。要二ヶ月入院療養。

あいよ。心得た。
長男の生まれた病院。オイラが脳出血で死に損なった病院。
勝手知ったる馴染みの病院。
今度はオイラが世話をするぜ。

好事魔多し。
災難はいつも青天の霹靂。
運命の女神は気まぐれ女。
意地悪な仕打ちは彼女なりの祝福。
逆らっても無駄。試練として前向きにとらえるだけ。
彼女の冷笑には微笑で応える。

手術室へ入るストレッチャー上のカアチャン。
気弱に微笑み、オイラに「大丈夫?」と声をかける。
逆やろう。
ビビーンと来るものがある。
ピンチになるまで気づかない大切な何か。
チッ、胸がつまる。切なくなる。

たった一人の待合室。
女性週刊誌をめくって寂しさを紛らす。
性悪女が命までは奪わないと知っている。
だから、心の底から一人ぼっちじゃない。

片麻痺でヨレヨレになって生きているオイラ。
傍に戻ってきてくれる人がいる。
温かな安心。確かな信頼。
ジジイのかけがえのない連れ合い。
喜・怒・哀・楽を共にする友。オイラを看取ってくれる女性(ひと)。

危機的状況になって不思議に感じる絆。
何だい? この感情は。
いたわりかい? 憐憫かい? 慈悲心かい?

思わずつぶやく。声にならない声で。
「カアチャン、愛シテル」
おもねりのない洗いざらしのこころ。
言葉の自然分娩。

還暦を過ぎたジジイ、古女房に「愛シテル」ってつぶやいた。
ハハハ。恥ずかしくないかって? 
ちいっとも。
恥とか体裁なんて感情。遠い昔、どこかに捨ててしまった。

「愛シテル」という言葉も、ずっと忘れていた。
若いときは囁いた。「マーリン、愛シテル」
ジジイになって今つぶやく。「カアチャン、愛シテル」

マーリンがカアチャンに変わっただけではない。
若いときは、渇きと欲情にかられて使った浮薄な言葉。
齢を重ねし今は、感謝と複雑な思いが溶け込んだ重たい言葉。

子を連れての家出。子を置いての出奔逃走。確信犯やったね。
1年間の別居生活。2度の離婚の危機。
どちらが悪いなんて言えないさ。
でも、いろいろあったねえ。
カアチャン、オマエ、疲れる女やった。
いんや、お互い様か。ハハハ。

猜疑心、嫉妬、憎しみ、怒り、裏切り、後悔、無念。
すべての負の感情の残滓。幾層にも堆積しブツブツと発酵。
ガス抜きが必要やったんやね。
歓喜、共感、幸福の薄い層もまだらにあったけどさ。
サプリメントみたいなもの。

噴火口から噴き出るような激情の愛。たちまちに嫉妬に転化する。
汚泥の経験とともに思い出さぬように胸中深くに漬け込まれた愛。
汚泥は今や接着剤。
負の感情は愛に変成し、静かに眠っている。

カアチャン、上半身麻酔。
意識のある中、ピンが3本入る。
最後に傷を縫合。
パチン、パチン。ホッチキスようの音。
手術終了。

カアチャン、手術台でぐったり。
オイラ、待合室でぐったり。

骨が癒合するまで動かせない。
3週間の車椅子生活。
松葉杖を使用しての歩行練習。
日常生活に完全復帰まで半年はかかるだろう。

毎日、カアチャンに会いに行くのが日課。
以前、カアチャンがしてくれたように。

でも、これからが大変。
二人してチンバよ。
ラッキー。同じよたよたペース。仲良いこった。
ハハハ、ハハハ、ハハハのハ。
大笑いして再出発!

災難は人を強くする。心の結びつきを強くする。
そう信じよう。
お互いに必要であることを痛感。

禍転じて福と成す。
神様が与えてくださった稀有の機会。
カアチャンの事故は天恵。

カアチャン、病院で心も身体も休養してくれたか。
戻ってきても苦労は続くぜ。相手が俺だもん。
労苦の日々が待ってる。
でも、共に担う労苦は喜び。
人生の核心や。そう悟ったんよ。

一緒に暮らしてきた生活の重み。
喜びを分かち合う相手がいる。
苦しみを協力して乗り越える相手がいる。
泣き言を言う相手がいる。
寄り添って生きるんや。

オイラが生きられる日は長くはないよ。
信じあう。優しさを持ちあう。
君は我が分身。
一緒においしいものを食べよう。
一緒に旅をしよう。
一緒に美しいものを捜し感動しよう。
貪欲にな。
輝いた時間を共有しようぜ。

カアチャン、愛シテル。
残サレタ時間、ヨロシクネ。

b0018885_1925174.jpg
東京ドームシティの改修されたところ。
怪我をする二日前。

b0018885_1934042.jpg
赤坂サカスにて。

b0018885_10372338.jpg
六本木・乃木神社にて

b0018885_10384131.jpg
東京ミッドタウンにて

b0018885_10394519.jpg
麻布十番にて

b0018885_10403398.jpg
神楽坂祭りの阿波踊り
松葉杖で歩けるようになり、病院の許可を取って観にいく。
7週間振りにシャバの空気を味わう。
人出がすごく、歩くのが大変だった。

by wakahiroo | 2008-07-28 19:00 | ★フォト・ポエム
2008年 07月 03日

フィリピンの和夏(その1)

1月下旬、長男ファミリーがマニラに来た。
長男は2泊3日。ママと和夏は1週間ほどの滞在。
b0018885_953125.jpg
マニラに到着!!
でも、ここはデパーチャー・フロア
ここで客の乗ってきたタクシーをつかまえるという寸法。
真冬の日本から来た和夏の第一声
「暑~い、暑~い」
始めて飛行機に乗った。耳が痛くなったそうだ。
パスポートも作った。
保育園で自慢しそうだな。

b0018885_962053.jpg
マクドナルドのお店の前で。
家からトライしクルでアラバン・サポーテ・ストリートに出たところには、レッド・リボン、スターバックス、ジョリ・ビー、ピザ・ハット、マクドナルドなど、フィリピンで定番のお店がそろっている。

着いた日は、昼食にその並びにあるハップ・チャンという中華レストランに行った。
和夏は大変な教え魔であった。
食事を待っている間、手洗い場に行ったが、着いてきた和夏に手洗い講義を受けてしまった。蛇口を捻って、石鹸をつけて、手を洗って、よく拭いて、最後に蛇口の水をしっかり止めること。和夏が先にお手本を示してくれるので、ジジは「ハイ」、「ハイ」と真似をする。
後ろで見ていた上品な感じのフィリピン人のご婦人、笑いながら話しかけてきた。
「Good girl.」
思わず苦笑い。少しうれしくもあったよ。

b0018885_965847.jpg
近くのスター・モールで
和夏のサングラス、いいだろう。
ママが海用のサングラスを買ったとき、自分のも当然の如く買ってもらった。
これをかけて歩くと、通り過ぎるフィリピン人のお兄さん、お姉さんに笑われていた。
和夏は喜んでいた。眼立ちがり屋なんだ。

b0018885_974382.jpg
マンゴも食べた。
まだ時期が早くて少し酸っぱい。
100ペソで大4,5個。好きなだけ食べていいからね。

b0018885_983454.jpg
バルコニーでバーべキュー・パーティを開いた。
エビ、カニ、イカ、魚、とうもろこし、野菜・・・・
和夏がいるので、ジジ、佐太郎もご機嫌。


b0018885_99969.jpg
和夏はひょうきんなお調子者。
私が年末のホテルのパーティで貰ってきた、帽子と紙製ののホーンを組み合わせて踊りだす。

b0018885_910459.jpg
和夏はピンクが大好き。
ドレスも靴もヘア・バンドも、自分で選んだ。
行動は男の子系なのに、身に着けるものの好みは女の子そのもの。
ジジにはそのアンバランスがたまらない。
どんな女の子に成長していくんだろ。
興味がつきない。
少しでも長生きしなくちゃな。

b0018885_9104834.jpg
可愛いやろ。←反論は許さないぜ。
座り方も女の子っぽいよな。
馬子にも衣裳だろ。
ごめん、孫にも衣裳か。


b0018885_9112097.jpg
お昼寝タイム
騒ぎまくっていて、静かになったなと思ったらごらんの通り。

b0018885_9114816.jpg
アドリアティコのフィリピン料理レストラン「サンボアンガ」にて。
ここはバンブーダンスなどの民族舞踊のショウが見られる。

b0018885_9122193.jpg
SMサウス・モールに行くジープニーの中で。

b0018885_913499.jpg
SMサウス・モールにて。
フード・コートで食事をした後、その近くの遊戯場。

b0018885_9134327.jpg
いよいよ、日本イ帰国。
和夏、楽しかったかな。ジジは寂しくなる。
いったん、カウンターで搭乗手続きをした後、外に出てきてもらった。

by wakahiroo | 2008-07-03 08:13 | ★家族のいる風景
2008年 07月 03日

フィリピンの和夏(その2)

長男ファミリーと女房と私で、マニラの南、マタブンカイの海へ行った。
時間があったら、セブかボラカイに行きたかったのだが、長男は仕事の都合で2泊3日の強行日程。
近場の海で我慢することになった。
b0018885_1910549.jpg
行きはアラバン経由。
ハイ・ウィイのサービスエリアで一休み

b0018885_19114947.jpg
サービスエリアのコンビニは明るくきれいだ。
お菓子を買ってきたらしい。

b0018885_19121960.jpg
長男は前夜、ほとんど寝てないらしい。
車は女房の知り合いに頼んだ。ガソリン代抜きで、確か1日1500ペソ。
真面目な運転手さんだった。

b0018885_19125139.jpg
タガイタイの展望台でタール湖を望む。
あれ、ラグナ湖だったかな。まだ、地理不案内で。ゴメン。


b0018885_19163576.jpg
「地球の歩き方」に出ていたマタブンカイ・ビーチ&リゾートというところに泊まった。
可もなく不可もなくという感じかな。もう一度来たいと気持ちを起こさせるほどのインパクトはなかった。

ファミリータイプの部屋を頼んだ。
確か3800ペソ(1万円ちょい)と少し高かったが、スペースは十分。
寝室は二つあって、ベッドは全部で5つ。

b0018885_1917738.jpg
ソファーのクッションを取り外して積み上げてその上にいろいろ置いている。
和夏が部屋で最初にやったこと。何をしているんだろうね。
大人にはその意味も面白さもわからない。

b0018885_19173813.jpg
海辺のジジと和夏
バンカで海に出たかったが、長男が疲れていたので取りやめ。
和夏、はしたない。お乳が丸見え。

b0018885_1918890.jpg
マーリンちゃんと和夏
仲は良いけど、ときどきライバル。
この二人のやりとりも面白いんだぜ。


b0018885_19183697.jpg
母と息子
久し振りのツー・ショット

b0018885_191939.jpg
寝ているマーリンちゃんに悪戯をする和夏
じっとしていない。すぐちょっかいを出す。

b0018885_19193820.jpg
プールサイドの水着美女(?)

b0018885_19201696.jpg
子供用プールではしゃぐ和夏
今度はお友達と来ようね。

b0018885_19204967.jpg
和夏はまだ泳げない。
だから、大人のプールには入れない。

b0018885_19211818.jpg
ホテルのレストランで夕食
料理を待っているところ。
和夏は睡魔と闘っている。
味の方は良かったが、値段は結構高かった。
佐太郎夫婦、フィリピンプライスに慣れているので、そう感じたのかも。

by wakahiroo | 2008-07-03 08:09 | ★家族のいる風景