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2007年 04月 05日

マニラよたよた歩き「タフト・アーべニュー完歩」

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LRTペドロ・ヒル駅より、タフト・アーべニューを写す。

隠居人は暇だ。することない。
できるだけ金をかけずにすることを探す。

同じ暇人の、私のラス・ピニャスの友人の一人は、毎日、決まった時間にビンゴに興じている。
私も、先日、パンプローナのスターモールというところでおつきあいさせていただいたけれども、パチンコ同様、あんまり性にあってそう
もない。
これでも、倒れる前は、ジョギングと山歩きとダイビングを趣味とするワイルド系の行動派だったんだ。
誰だい、「嘘つけ。ワルイド系だったんだろ」なんて言うのは。ノーコメントだな。
今は、見るも無惨なよたよた歩きのこのザマよ。落ち込みは克服したものの時々はぶり返す。
今は元気な貴方、同情しなくていいんだぜ。100%確実に、私の置かれているのと似たような状況が君にも何時の日かやってくるんだから。
それまで十分に好きなことをして愉しんでおけや。明日も確実に生きているなんて保証は全くないんだぜ。


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ユナイテッド・ネーション・アーべニューにあるカジノ。
このカジノに、一度、女房と行こうと思っている。
ここにもビンゴ場はあるようだ。


それに、このビンゴ、やり方によっては結構お金もかかりそうだ。
ビンゴって、どんなギャンブルか、知ってるかい。
私には懐かしい言葉だった。
昔、新宿にもあったんだよな。三越に行く途中の東口を出てすぐのところ。
20代の頃、2,3度、やったことがある。
縦か横か斜めに数字がそろえば、「ビンゴ!」と声をあげる。
スターモールでやったビンゴは、そのときのものよりずっと複雑だった。
ルールを理解するまでには、4、5回、通わなければ駄目かなあ。
若い人からお年寄りまで幅の広い年代の人がきていた。女性の方が多かったかな。
聴力と視力の落ちてきた私には、長時間やるのはかなりきつそうだ。
こいつはやっぱりパスだ。


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バスもジープニーも、基本的には客の好きなところで乗降する。
これが交通渋滞の原因として、批判され、自覚はされているんだけれども、一度出来上がった社会的システムはそう簡単には崩せない。
それで生活している人も大勢いるのだし・・


ゴルフもビリヤードもボールルーム・ダンスも体力的に無理。ビンゴも向いていない。
俺は何をすればいいんだ。考えた。
ウォーキング、歩くことが暇つぶしと体力保持にはやっぱり一番か。
ふと、脳裏をよぎる。
そうだ、タフト・アーべニューを歩いちゃおう。単なる思い付きだった。
おそらく、あんな汚くて排気ガスに満ちた路を歩いてどんな意味があるのか、というところが大方の反応だろう。
意味なんかないさ。
実際、汚くて、変化に乏しくて、ほとんど目を和ませるもののないデコボコ道を歩いていて、俺はいったい何をして
いるんだろう、と何度も思ったさ。
だども、佐太郎は哲学的なんだな。
無意味の連続、それ自体に意味があるのさ。
考えてみれば、人生も無意味の連続、無意味の集積体じゃねえのか。そうさ、人生と同じ程度に意味があるんさ。

殺風景で孤独な道程をつらい思いにじっと耐えながら、ひたすらテクテクと歩き続ける。
つらくて面白くない人生の日常の追体験じゃねえか、これは。
どこかしら雲水の行脚の気分やったな。墨染めの衣にすべきだったな。

えっ、俺の人生、お前と違ってもっと優雅だって。
そうかい、そうかい、そいつはお見それしやした。



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LRTペドロ・ヒル駅より降りてくる人達。
この辺は大学が多く、学生っぽい人が多い。
汚いやろ。それだけでなく、駅周辺は小便臭いんだ。
夜、男共が立ちションするんだよな。
公衆トイレなんてないから仕方ないといえば仕方ないんだけど。
佐太郎は慣れちゃった。我慢できなくなって自らも実行したときもあるので、批判などできない。
女の子は眉をひそめ、鼻を押さえて通っていく。
街から小便臭さがなくなるのは、何時の日になることやら。
小便臭さがなくなるのと、ジープニーがなくなるのは、どっちが先かな?
佐太郎は、もちろん、前者が先と考えるやな。


タフト・アーべニュー完歩になにがしかの意味を持たせていけないかい。
まあ、隠居人の道楽としては上等よ。
わかんねえぞ。一見、無意味なことをしているうちに、思わぬ発見、期待せぬ収穫があったりするものさ。
さすが、一日で歩くのは、よたよた歩きの今の佐太郎には体力的にも精神的にも無理がある。
何日かに小分けにして歩くことにした。

その日、歩き始める地点までの移動手段はLRTが最適だとわかった。
そうだよなあ。LRTはタフト・アーべニューに沿って走っているんだものな。
LRTには一度も乗ったことがなかった。
そらそら、早速の副産物だ。

嬉嬉として女の尻(ケツ)を追いまわすのも人生。血眼になって銭ッコを掻き集めるのも人生。
自分というものを持たずに世間の目だけを気にして虚栄心を満足させて暮らすのも人生。
悪魔に魂を売るようなことをしてまで地位と名誉を追い求めるのも、これまた人生。
人はそこに意味があると思うから意味を持つんだろう、人の世ってやつは。


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こんな悪路が延々と続く。健常者でもきついでえ。
ジェネラル・マルバール付近。
 

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こんな穴ぽこもいたるところ。
笑っちゃうだろ。


ヒネクレ者の佐太郎。人と同じことするのが大嫌いだ。
つまらないこと、くだらないことでも、人がやらないようなことをしたがる。
「人の行く裏に道あり花の山」なのさ。
「吹けば飛ぶような将棋の駒にかけた命を笑えば笑え~」って、心境だな。今度、カラオケで歌ってやるよ。

女房は悪路を心配して反対した。そして、あきらめた。
四半世紀もつきあっているんだもんな、偏屈ジジイの性格、わかっている。
私の場合はでこぼこにつまづいて、骨折などの大怪我をする確率も高いよな。
実際、何度もヒヤッとした。

じゃあ、何故、歩く?
そこにタフト・アーべニューがあるからさ。
そこに悪路があるからさ。
模範的な回答だべ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、いよいよ、お散歩開始!!
◎お散歩(第1日)
ナックピル~タフト・アーべニュー(お散歩)~LRTヴィトクルス駅~オカンポ・ストリート(お散歩)~マビニ・ストリート(お散歩)
途中、ハリソン・プラザのコーヒーショップ「フィガーロ」で珈琲を飲む(65ペソ)。
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LRTキリノ(QURINO)駅とLRTヴィトクルス(VITO CRUZ)駅の間のタフト・アーべニューの光景

◎お散歩(第2日)
マリア・オロッサ~サン・アンドレス~LRTキリノ駅→(電車、12ペソ)→LRTヴィトクルス駅~タフト・アーべニュー(お散歩)~LRTヒル・プヤット駅~ヒル・プヤット・アーべニュー(お散歩)→ハリソン・ストリートでジープニーに乗る(7ペソ)。
ジープニーに乗る前、セブン・イレブンでパイナップル・ジュース(8ペソ)
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LRTヒル・プヤット(GIL PUYAT)駅のプラット・ホームから撮ったヒル・プヤット・アーべニュー(ベンディア・アーべニュー)

◎お散歩(第3日)
ナックピル~タフト・アーべニュー(お散歩)~LRTペドロ・ヒル駅→(電車、12ペソ)→LRTヒル・プヤット駅~タフト・アーべニュー(お散歩)~LRTリベルタッッド駅~リベルタッド・ストリート(お散歩)→ハリソン・ストリートでジープニーに乗る(7ペソ)。
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LRTヒル・プヤット駅を過ぎるとタフト・アーべニューの交通量は極単に少なくなり、ご覧のような、生活ののんびりした情景が見られる。

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リベルタッド・ストリート。賑やかだけど、雑然としている。

◎お散歩(第4日)
ナックピル~マリア・オロッサ~サン・アンドレス~LRTキリノ駅→(電車、12ペソ)→LRTリベルタッッド駅~タフト・アーべニュー(お散歩)~LRTエドサ駅~エドサ(お散歩)→ハリソン・ストリートでジープニーに乗る(7ペソ)。
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LRTリベルタッッド(LIBELTAD)駅からエドサ(EDSA)方向のタフト・アーべニューの右側には、リベルタッッドの市場が広がっている。
交通量はさらに少なくなっている。
市場は一人では奥の方に入って行くのがためらわれる雰囲気だ。
 

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タフト・アーべニューの南端はここエドサ駅付近だろう。人によってはバクラランまでと言うかもしれないが、一応エドサまでにしておく。

◎お散歩(第5日)
ナックピル~タフト・アーべニュー(お散歩)~LRTペドロ・ヒル駅~タフト・アーべニュー(お散歩)~LRTユナイテッド・ネーション駅~ユナイテッド・ネーション・アーべニュー(お散歩)~マリア・オロッサ・ストリート~ファウラ・ストリート~アドリアティコ
今日は、LRTに一度も乗らなかった。
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ナックピルからペドロ・ヒルにかけてのタフト・アーべニューの東側には、PHILIPPINE WOMEN'S UNIVERSITY と PHILIPPINE CHRISTIAN UNIVERSITY がある。
制服姿の学生が見られる。
 

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左側は、PHILIPPINE GENERAL HOSPITAL。バスはファウラ・ストリートを通っている。ファウラを左にしばらく行けば、UPマニラ、最高裁判所、ロビンソン・プレースなど。
この辺は佐太郎の朝の散歩コースの一つ。


◎お散歩(第6日)
アドリアティコ~ファウラ~マリア・オロッサ~カラウ・アーべニュー~LRTユナイテッド・ネーション駅~タフト・アーべニュー(お散歩)~リサール・パークの北東の角、フィナンス・ロード
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タフト・アーべニューとカラウ(KALAW)・アーべニューの交わるところ。
カラウ・アーべニューの北側には、リサール・パークが広がっている。


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タフト・アーべニューの北端はこの辺、ファイナンス(FINANCE)・ロードかな。
このもう少し向こうにはイントラムロスの東側の入り口がある。



とにかく、タフト・アーべニュー完歩!!  拍手!!
で、何を得たかって?
うーん、ちょっとした悪路を見ても、しりごまない、ひるまない心かな。
そんなもんで良いべさ。

by wakahiroo | 2007-04-05 14:27 | ○マニラよたよた歩き
2007年 04月 01日

マニラよたよた歩き「歩け!歩け!歩け! 私の仕事は歩くこと」

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散歩の帰りによく寄るマラテチャーチ
朝、心を鎮めて家族の平安を祈ってくる。
佐太郎、これでもクリスチャンなんだ。
 
脳内出血で倒れてから4年。
仕事を完全に辞めてから、はや2年。
今や、私の仕事は歩くこと(ラカド ラン アン トラバホ コ←このフィリピノ語、ちょっと変かな?)なのだ。

人は皆、日常の何でもないありふれたものの価値を、失って始めて認識する。
二度、歩けなくなって、車椅子のお世話になったことのある私にとっては、歩くことは奇跡に近いことだ。
今、まがりなりにも歩けることを神に感謝し、心から楽しんでいると言ってよい。
見ている人がハラハラするようなよたよた歩きでも。
これでも、車椅子との格差は無限に近いのだ。

あの世に何時いってもおかしくない身になって、しみじみと思う。
幸せというものは、ありふれた日常の中にひっそりと息を潜めている。普段はただ気づかないだけなんだ。
けして、優越感を満足させたり、人を見下したり、他人との比較の上に成り立っているもんなんかじゃないんだぜ。

愛する人が近くにいて、ほどほどの仕事があって、ほどほどに好きなことができて・・・・
それ以上に何を望むってんだ。
人の欲望は際限がない。

幸せって何かだって?
ジジイの見解をもう一度、述べておこう。
人との競争に勝つことなんかじゃない。
それを追い求めると、何時までも飢餓感から逃げられないでえ。
幸福は己の心の中にあるんでさあ。
身の回りのありふれた、ささやかなことに喜びを感じることなんだって。

   ささくれた 心で探す 青い鳥 目指す平安 君がすぐ傍  佐太郎

ゴメン。下手な短歌なんぞ、作っちゃってさ。
本当は短歌を詠むより啖呵を切る方が得意だったんだけどさ。
歳をとり心が穏やかになり、啖呵なんぞ、切ることもなくなったんで。暇だもんね。

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リメディアス・サークルからアドリアティコ方向を望む。
まっすぐ向こうに向かう通りがリメディアス・ストリート。
夜の顔と昼の顔は全然違う。
夜からは、パヨンパヨン(傘の群れ)と化し、テーブルと椅子が並べられて、軽食を取りながら、明け方まで、フィリピン人
が飲んでいる風景が見られる。
たまに、昔の佐太郎みたいなへべれけの酔っ払いもいるぞ。

標準的なお散歩コースを紹介しておこう。
朝10時頃、お散歩開始。
まずは、ナックピル~マリア・オロッサ~サン・アンドレス~キリノ・アーべニュー~アドリアティコ
途中、サン・アンドレス・マーケットでパクワン(スイカ)がおいしそうだったので、一切れ(10ペソ、約25円)購入し、細かく切って
ビニール袋に入れてもらう。
アドリアティコの「ERRA’S BAR & GRILL」で休憩。
お隣りの「KOKO’S NEST」は、夜だけの営業だが、こちらは24時間営業だ。

20分ほど休んだ後、アドリアティコ~ファウラ~ロハス・ブルバード~リメディオス~ジョージ・ボコボと歩き、家に到着。
お散歩終了。これで有酸素運動で、8000歩くらい。

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サン・アンドレス・マーケット
市場というものには不思議な魅力がある。喧騒、駆け引き、ごまかし、人情、エトセトラ、エトセトラ・・・・
人間の営みの良いもの、悪いもの、すべてが凝縮されている。
貧しくとも、着ている服は粗末でも働いている人のエネルギーは逞しく眩しい。
働いている。生活している。生きている。ただただ羨ましい。
家に帰ってメシを食って糞ひって。時々大酒をかっくらって、下手なカラオケがなり立てて。連れ合いと熱くまぐわって、身も世もないような大喧嘩して、子供を可愛がって、子供に悩まされて・・・・・
そんなどこにでもある日常の生活の連鎖が一つ一つ想像ができて、死が射程内に入っているジジイにはただただ眩しい。
その日その日の暮らしを懸命に生きている善男善女達の忙しげに働く壮絶な生命力が眩しい。
眩しい。眩しい。眩しい。

   貧しさと 隣り合わせの 無辜(むこ)の民 その活力を 哀しく目守(まも)る  佐太郎

私の住居から、マリア・オロッサを150メートルほど行くとサン・アンドレスの通りにぶつかり、その斜め前にサン・アンドレス・マーケットが広がっている。
女房は、ものによっては、反対方向のロビンソンで買うこともあるが、食料品はだいたいここで調達してくる。
朝、早くから開いている。が、女房、魚は新鮮なものがないといつもぼやいている。
今、マーケット自体は改築中で、お店は周りの道路に展開している。すぐ近くにスラムっぽい場所が広がっている。
もちろん、佐太郎、その中に入って行くような無茶はしない。
「地球の歩き方」には、南国のフルーツを食べたい人は、ここに行くように書かれているが、まあ、期待はずれに終わるだろうな。
何の変哲もない市場だよ。フルーツを買いたいなら、観光客はロビンソンのスーパーマーケットにでも行った方がいいな。
もちろん、市場の空気を体感したいというなら別だけどね。

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「エラ」で一休みの佐太郎
午前11時はおやつの時間だ。
フィリピンでは、持ち込みを割りと自由にさせてくれる。
20ペソのインスタント・コーヒーとウォーター・メロン。
微妙な取り合わせかもね。
でも、ウォーター・メロン、甘くておいしかった。

ボーイ君に写真を撮ってくれと頼むと、今度は自分達の写真を撮れとのたまう。ごめん、現像する気なんて少しもないんだけどね。
そこで、快く一枚。
概して、こちらの一般庶民、私と同じで、出たがりなんだよな。プライバシーの意識の薄いところも似ているな。気が合うよ。
プライバシーの意識の希薄な社会、遅れているわけでもないんだぜ。
遅れていると考える方が、佐太郎からみれば、遅れているな。
プライバシー、プライバシーでがんじがらめの社会、佐太郎はなんだか息苦しくてたまらない。
なあんて、南の国で考えちゃったりしてさ。

  老いの身に プライバシーは 両刃の剣(つるぎ) 保護の呪文で 孤独の煉獄  佐太郎

えっ、こういうの、短歌じゃなくて川柳って、言うんだって。
やっぱし呆けてきたか。
どっちだって良いんよ。遊んでいるんだから。

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エラのボーイのリンゴとアレックス
よく名前、覚えてるって。記憶力が良い。呆けてないじゃん。
名前で呼ぶと、結構、親近感が湧くもんだぜ。名前を覚えるのが友好の第1歩さ、なんちゃって。
実は、自分達の名前を日本語でどう書くのかと尋ねられたので、カタカナで教えてやったんだ。
佐太郎、アホやから漢字まで教えてやった。どこまでも親切やろ。
林檎と亜烈苦巣。林檎の檎の字は、適当にごまかしたけどね。書けるか、こんな字!
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歩き足りないときは、佐太郎は夕方もお散歩するのだ。

写真はマラテ教会前の噴水のある、名前の知らない広場。
まっすぐ進めばマニラ湾のベイ・ウォーク。
ここもよく散歩するんだぜ。
そろそろ、綺麗な夕陽が見える頃だなあ。

この日、夕方のお散歩(アドリアティコ往復)の帰り、ペドロ・ヒルを渡ろうとすると、いきなり、「佐太郎さんですね」と声をかけられ、「インターネット見ています」と言われた。
お話しようとすると、逃げられてしまった。可愛い女の子連れだったからかなあ。
パンプローナの福松さんのお店の前で福松さんに「佐太郎さんですね」と言われて以来だ。
なんだか、うれしいような、恥ずかしいような・・。
出たがりの目立ちたがり屋の佐太郎。もちろん前者の心の動きが勝っていたけどね。
実は、あんまり大きな声では言わないけれど、後日、LAカフェに行く道でも声をかけられたんだ。
げに、恐ろしや、ネットの力。

  帽子して よたよた歩く 乞食爺(じじ) 心はどこか 巡礼の旅  佐太郎


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佐太郎は深夜も歩くんや。
明るいやろ。この夜は、深夜1時、女房と5分くらいのところにある「ABA」というライブ・ハウスに行くところ。
こんな写真を撮ってると、結構、周りのフィリピン人の若者に受けてたね。佐太郎は受けてなんぼの世界に生きているんや。
生まれ変ったらは上方芸人と決めているんさ。
若いときから夜行性の佐太郎は、夜の12時過ぎに、ミッドナイト・ランブラー(midnight rambler)を時々洒落込む。本能みたいなもんでやめられない。
誰だい。深夜の徘徊老人なんて言うのは。といっても、その通り。反論のしようがない。

  南国の おぼろな路面 踏みしめて 夜の静寂(しじま)を 独り楽しむ  佐太郎

どうだい、徘徊老人ではなく、俳諧老人だろ。深夜の佐太郎の心境さ。老境でもあるんさ。
ありっ、これ短歌か。やっぱし、呆けてきたのかなあ。

とにかく、深夜のの一人歩き、それも逃げることもできない、よたよた歩き。
危険じゃないかって。意識の問題かなあ。
危険な場所は、ある程度掌握しているつもり。そこは避けているさ。
この辺りは、街路灯も整備されていて、人通りも結構あるので、それほどでもないさ。
3000ペソくらい入っている財布は強要するお方にはいつでもカンパするつもりだし、もうそんなに惜しい命でもないし、望むんならこのケチな命
もくれてやっても良いんだぜ。
おっと、こんなこと言うと、また女房、怒るな。

カアチャン。できるだけ長生きするよう努力はするからさ。優しくしてくれよ。

by wakahiroo | 2007-04-01 12:40 | ○マニラよたよた歩き