隠居生活☆東京・マニラ行ったり来たり

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2007年 07月 20日

マニラよたよた歩き「イントラムロスの城壁の上を歩く(その1)」

  ★2007年1月~5月の比国滞在時の出来事です。

 イントラムロスの魅力は城壁と廃墟さ!!

イントラムロスの北側の部分(フォート・サンチャゴや、城壁そのものがなくなっている、イミグレションの近辺)を除いて、イントラムロスの城壁の上をずっと歩くことができるってこと、知っていたかい?

佐太郎の「イントラムロスを歩く」旅は、途中から「イントラムロスの城壁を歩く」旅となってしまった。その結果、ブログの項目も別立てになってしまった。
足の悪い私には難儀な部分もあったが、なんとかイントラムロスの城壁の上を完歩することができた。
イントラムロスの城壁から見るイントラムロス内外の景色は変化に富んでいて魅力的だ。
そのため、最後に行ったフォート・サンチャゴは相対的に、観光地化したつまらない場所のようにも思われてしまったほどだ。

真上から照りつける強烈な太陽光さえ厭わなければ、カレッサに乗って城内一周なんかでは味わえない醍醐味を味わえるぜ。
佐太郎は7日かかった。君なら2、3日で歩けるさ。

まずは、イントラムロス南西にある「PUERUTA REAL GARDENS」からイントラムロス南東にある「Baruarte de San Andres」まで(もちろん逆でも良い)城壁の上を歩いてみたら。
きっと城壁歩きにはまるぜ。1時間弱で歩ける。
「PUERUTA REAL GARDENS」も「Baruarte de San Andres」も見所が多いから、一日がかりになってしまうけど。

今だから言える。
イントラムロスの魅力は城壁歩きと廃墟(戦争の爪痕)を目の前にして歴史の重みを感じることさ。

城壁都市イントラムロス。
城壁の上を歩くのが、最大の観光のポイントじゃないのか。
足を使わずして何が観光じゃ。イントラムロスの最高の魅力を何も知らずに帰るだけさ。ザマアミロ。

イントラムロスの中に点在する廃墟も味がある。凄味がある。私達の国、日本がかかわった戦争があったという厳然とした事実を感じて考えさせられてしまう。
実をいうと、廃墟を背景にして、それに負けない個性的な美女の写真を撮りたくなっっている。夢として心の中に密かに温めているんだ。
現代的なメーク・アップをしたような美女じゃ風景に飲みこまれてれてしまうだけさ。
歴史と堪えてきた風雪の重みに打ち負けない極めつけの美女が必要だ。
なんて、不謹慎でことを言っているけど、イントラムロスを壊滅的に破壊したのは、佐太郎の誕生した年の1945年のマニラの戦いなんだよな。
日米の軍人、フィリピン人のゲリラがたくさん死んだ、それ以上に、10万人というフィリピン人の無辜の市民が犠牲になったというんだぜ。
日本も原爆投下、敗戦とつらい時代を過ごしてきたが、フィリピン市民も戦争当事国ではないのに悲惨な経験をしていたんだ。
佐太郎らしくなく、歴史なんかも、少し思いやったりして・・・・
そうさ、ここは悲惨で理不尽な戦争を通り抜けてきたんさ。
廃墟をそのままにしているのは、歴史の証人にする決意なのかな。
言うなれば、イントラムロス、それ自体が戦争博物館なのだ。
「佐太郎はイントラムロスが廃墟になったとき生まれたんだ」と思うと廃墟を見る目もしみじみ~だった。うっすらと目の中に汗をかいていたような気もする。

カーサ・マニラ博物館に行って、城壁で守られた中で、暮らした植民地支配階級の、コロニアルな優雅で豪勢な暮らしの一端を偲ぶのもいいだろう。
感受性の問題だろうけど、見終わった後、佐太郎は何だか虚しさだけが残った。
ここに暮らしていた人達が本当に幸せだったのかなあと思ったりしただけさ。
豪勢な暮らしがそのまま幸せとは結びつかないと言いたいだけさ。ハハハ。

城壁から見るゴルフコースは確かにきれいだ。
だども、ゴルフは地球の自然環境破壊に加担するスポーツとして、スポーツの中で最低の位置づけをしている佐太郎は、複雑だ。ちょっとひっかかるものがある。
このゴルフ場って、日本で言うと皇居の周りがゴルフ場になっているようなものだよな。抵抗を感じないかい。
佐太郎流に予測すると、このゴルフ場が、一部の特権階級のものではなく、一般市民の憩いの場の公園に転用できたとき、フィリピンに民主主義が根付いたときのような気がする。
ちょっと手を加えれば、素敵な公園になるぞ。

イントラムロス内はジープニーが走っていない。
物事を単純に考えてはいけないのだけれども、なんだかそれだけでスッキリ感がする。

延べ7日間のよたよた歩き。このところ歩くことに弱気になっていたのだが、大きな自信になったようだ。
佐太郎は自分のことは都合よく単純に考える。
まだまだ歩ける。やれば出来る。

行く先々で水分補給のため10ペソのポップ・コーラをよく飲んだ。喉の渇きを潤すって、幸せそのものだ!
直射する太陽の下、歩きながら食べたやはり10ペソのビニール袋に入れた細かく切ったパイナップルのおいしかったこと。泣きそうになった。
飲食物がおいしいかどうかは値段じゃない。
状況だぜ。再確認した。

一応、カソリック教徒の佐太郎。
サン・オーガスティン教会とマニラ・カセドラルでは、家族の平安を願って、しばし、お祈りしていたことも付け加えておく。



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写真は、「PUERUTA REAL GARDENS」側から「Baruarte de San Andres」方向の城壁上を撮ったもの。どうだい、歩きたくならないかい。
前の建物は、UNIVERSITY OF THE CITY OF MANILA。後ろのビルは、DEPARTMENT OF LABOR & EMPLOYMENT。
あの鉄柵の囲いの下にキャノン(大砲)がある。

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イントラムロスの南口を入って左に折れると城壁が西に真っ直ぐ伸びている。
突き当りが「Baluarte de San Diego Gardens」。右が「UNIVERSITY OF THE CITY OF MANILA」の校舎。
上の写真は、この壁の上。

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イントラムロスの南口を入って右に折れると城壁が東にも真っ直ぐ伸びている。
突き当りが「Baruarte de San Andres」。
左が、「DEPARTMENT OF LABOR & EMPLOYMENT」のビル。なかなか雰囲気のある建物だ。 この壁の上ももちろん歩ける。

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昔、ここに歩哨が立っていたのかなあ。
花の向こうは、PUERUTA REAL GARDENSなのだ。


   San Diego Gardensから北に続く道
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「Baluarte de San Diego Gardens」から城壁の道はイントラムロスの東側を真直ぐ北へ伸びている。
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「Baluarte de San Diego Gardens」の北側にある城壁への階段
この辺の城壁は地元民の憩いの場になっている。眺めがいいものなあ。

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折から日曜日。城壁の上ではなにやら集会が行われていた。
軍人のようだった。

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城壁のすぐ内側にあった雰囲気のある廃墟
真ん中のスロープは城壁へ昇降できる。
廃墟の醸し出す歴史的重厚さとはかなさ加減をセピアで表現してみた。が、やり過ぎだったな。

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由緒ある建物だったんだろうな。すさまじい廃墟。
城壁から道路一本隔てたところにある。
日本で言ったら、原爆ドームみたいなものだろうか。戦争の記念碑だよな。
隣りのコファンコ・ビル(と確か聞いた)とマッチしている。

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反対側はゴルフ場。対照的な風景だ。
ゴルフコースに沿った道は北にどんどん続いている。

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西側の城壁から見えるマニラ・カセドラル
左側の廃屋は、SAN IGNACIO CHURCH の跡。
私が通っている教会は、四谷の聖イグナチオ教会。何か関係あるのかな。

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城壁の道はさらに北に伸びる。

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西側の城壁の道はここで終了。
北西の入口のすぐ近く。
「NO ENTRY」を無視してすすめば、入場料が40ペソのフォート・サンチャゴに続くようだ。
ただで行けちゃあ、具合悪いべさ。

  ★ 「イントラムロスの城壁の上を歩く(その2)」に続きます。

by wakahiroo | 2007-07-20 13:10


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