隠居生活☆東京・マニラ行ったり来たり

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2007年 07月 10日

マニラよたよた歩き「リサール・パーク探訪(その1)」

   ★2007年1月~5月の比国滞在時の出来事です。
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ブーゲンビリアが咲き誇るルネタ・パークを毎日のようによたよた歩き回った。
最初は、タフト・アーべニューを北上して東側から。2日目は、マリア・オロッサから中央突破。3日目は、ロハス・ブルバード沿いのベイ・ウォークを通って西側から。4日目はパークの外縁を一周。
5日目は、夕暮れ以降の雰囲気が知りたくて、日暮れ時に、マリア・オロッサから。
受験参考書風に言えば、「リサール・パーク5日間完全攻略」ってわけさ。

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花と水と緑の広々とした公園。
なかなか良い雰囲気だ。若い二人のデートに格好の場所だ。
20年以上前のルネタ・パークをよく知っている私には、信じられない。隔世の感だ。
驚くほどきれいになった。
東京の北の丸公園とか新宿御苑あたりとそんなに遜色ないじゃないか。
池の向こうの丸屋根はプラネタリューム。
一本道路を隔ててイントラムロス。
真ん中のマリア・オロッサ・ストリートを突き抜けて行くのがイントラムロスへの散歩の近道だ。

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 空に青 地に花と水 肌に風 束の間なれど 悩み忘るる  佐太郎
水辺の花って、心をひきつける。
水と青い空と美しい花、他に何が必要だと言うんだい。
喧騒と排ガスの街を離れてここに来るとほっとする。

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マニラ湾が近い。
ときどき海鳥らしい鳥が群れをなして舞う姿も眺められる。暑いながらもなかなかの風情。
写真の青い傘の下、なんとスピーカーなのだ。
公園なのに、音量は抑えているけれど、音楽を流している。
フィリピンらしいと言えばフィリピンらしいんだけど。
やっぱり、ちと抵抗を感じたなあ。ここは静けさを基本とする公園だぜ。
フィリピンではそんな常識、通用しないのかなあ。
フィリピンの人達は、ひょっとすると、静寂恐怖症なのかもしれない。
静かで音楽がないと不安で不安でたまらなくなんのか、気が狂いそうになんのか。
   楽音が 閑けさを消す 旗と風  佐太郎
ところで、公園にたなびいている旗、どんな意味があるのかな。女房も本当にわからないらしく、珍しく知らないと言った。
いつもなら、適当なことを言うのに。

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公園の周囲には高い現代的なビルがどんどん建ち始めている。
緑の公園と良い感じでマッチしている。
マラテの夜の繁華街も近い。

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太陽が半端でなく照り付けている日中は当然のことながらベンチに腰掛けている人はいない。
陽光に顔を晒し、サン・バーンをしていたのは佐太郎一人やった。
「リサール・パーク日焼けサロン」、今のところ、フリーだぜ。
汗をダラダラ流して、強烈な日光の直射を受けているのも、なかなか爽快。
フィリピン人には変人にしか見えないんだろうな。
女房は、早々と日陰に逃げ込んだ。
  日焼け顔 南国気分 昂揚す 佐太郎

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公園内に素敵な萱葺きの田舎屋があった、
カビテから運んだアギナルドの生家なのだそうだ。
今は、セキュリティ・ガードが事務所として使用している。
これ、全部、女房の受け売りなので、信憑性は保証しないよ。
ただ、なんというか、あんまり言いたくないけど、中でパソコンでゲームを興じいた。
まあ、休憩時間ということにしておこう。いや、目の錯覚だったかな。歳をとったんでね。
いつもはえばりくさった、いえ、とても威厳のある、あのお方達がねえ。
笑っちゃったよ。
女房が「恥ずかしい」と言ったところをみると、錯覚でもなかったのかなあ。
なんか、佐太郎、今日は批判的やなあ。どうかしちゃったみたいだなあ。
さっき、孫娘と電話したんで、気持ちが舞い上がっているようだ。
  腐敗見て 絶句してるか アギナルド  佐太郎
マリア・オロッサののすぐ近く、パークのほぼ中央にある。

えっ、佐太郎の俳句もどきって、季語がない、邪道だって? 
邪道は望むところよ、楽しんでいるだけだって。
とにかく、常識とか、取り決めなんて、苦手なんだよな。

(注) エミリオ・アギナルドについて
フィリピン独立に一生を捧げたフィリピンの革命家。フィリピン共和国の初代大統領。
マニラのエドゥサ通りにある「アギナルド空軍基地」にその名が残されている。

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リサール・パークの真ん中を貫くマリア・オロッサ
マリア・オロッサって、結構長い通りなんだぜ。途中、ロビンソン・プレースで中断されているけどね。
ここは交通量は多くはない。でも、ジープニーはいかにもフィリピンだよな。
ここでジープニーに乗るとナックピルの住まいまで7ペソ(20円くらい)で帰れる。

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広い芝生の広がりを見ていると、若い頃、青春特有の無意味なもやもやとした悩みをかかえて、新宿御苑にあてどもなく寝転んでいたのを思い出した。
記憶って不思議だ。突如、これといった脈絡もなくすそのときの気分まで伴いながらよみがえる。
キイーワードは広い芝生か。40年前へのタイム・トリップ。

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オールド・ルネタ・パークと呼ばれている一画。
そうそう、昔のリサール・パークはこんな感じだった。

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夜のリサール・パークにたたずむ妙齢、いや、微妙な年齢ののマガンダン・ババエ(日本語に訳すと美女っつうかなんというか)
ババじゃねえぞ。ババエ(女性)だぜ。フッ~
これだけ、持ち上げとけば、文句はあるめえ。

夜7時過ぎは恋人達の時間のようだ。
芝生の上に寄り添いハグしキスしているようだった。
遠目で見るとそんな感じだったかな。
   灼熱の 太陽の下 散策す 歳老いし妻 懐かしの園  佐太郎
   日常の 瑣事に追われて 鍵かけし 追憶の箱 開けて恥ずかし  佐太郎
   箱の底 眠りて居りし 若き日の 熱よみがえり 甘くこそばく  佐太郎
   恋に落ち さ迷いし地を 散策し 感傷の旅 遠い思い出  佐太郎
実は、この公園は、今から30年ほど前のクリスマス・イブ、女房と始めてデートした場所なんだ。
熱に浮かされたように、夜から朝まで二人で歩きまわっていたんだなあ。
私も女房も若かった。
あの頃の女房の腰回りは今の半分以下で、抱き心地は良かったのにい。
時間は残酷だ。現実は無慈悲だ。
はるかはるか遠くの霞がかかったようにぼんやりとした記憶・・・・

とんだノスタルジックなセンチメンタル・ジャーニーよ。ハハハ。


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夜の公園で、若者達のやることは、万国共通だよな。27年前の佐太郎とカアチャンもまあ想像通りだったさ。
それなのにそれなのに、女房のやつ、「むか~し、ここでデートしたの覚えている?」とぬかしやがった。
「そういえばそういうこともあったような気もするな」なんてあいまいに答えたさ。こういうのって、年甲斐もなく、てれるよな。
ジジイも、テレルってことあるんだ。
テレルなんて感情、もうとっくに忘れてしまったと思っていたのに・・・

二人で芝生の上を歩いていると、男が近づいてきて「シートを買わないか」だってさ。
バ~カ。ジジババが芝生に寝転がって何をやれっていうのさ。
売店でブコ・ジュース買って飲みながら、「ん? 満天の星空のラブホテルかい。結構酔狂じゃん」なんて考えていた。
   サザンクロス 隣りはナニを する人ぞ  佐太郎 
ほーら、ほら、やっぱり佐太郎は下品やろ。
ちょっと、芭蕉さんをパクっちゃったみたいやけど、俳人、いんや、廃人佐太郎のお粗末でした。
でも、写真を見ると、この夜、満月なんだ。きれいやなあ。身体の深いところで血が騒ぐ。
満月に向かって遠吠えしたくなる気持ち、わかるぜ。

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女房は、いつもルネタ・パークと言う。どちらも通用するのだが、どちらが正しいんだ?
正式名称はリサール・パークと言うらしい。
タフト・アーべニュー沿いに「RIZAL PARK」という文字が植え込みで書かれている。
古い人間がルネタ・パークと言うのかな。

「マニラに昔から住んでいる古い人間がルネタ・パークを使うみたいだな」と言うと、女房はリサール・パークの方を使い出した。結構、単純なんだから・・・
タフト・アーべニューはこのもう少し先で終わりになるようだ。

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マリア・オロッサとカラウ・アーべニューの交差点
この道路の向こう側がリサール・パーク

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   「リサール・パーク探訪(その2)」に続きます。

by wakahiroo | 2007-07-10 07:31 | ○マニラよたよた歩き


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