2005年 08月 18日

デング熱って知ってるかい?

7月14日夜、帰国前夜、突然、体調がおかしくなった。
カシミーロのよく行くお店で女房とビールを飲んでいたが、酔いが急に回り眠くなった。
帰りのタクシーから見える景色、見慣れているはずなのに、どこか違う。
夢の国でもきているような気分だった。もう、この頃から高熱が出ていたのだろうな。
なんとか家に帰り、倒れこむようにベッドに入った。瞬間的に寝入ったようだ。

短い時間で夢を見た。
左足を切断する夢を。
多分高熱にうなされていたのだろう。幻覚のような感じだった。
潜在意識の中で、不自由な左足に嫌気がさしているのだろうか。
でも、何故、切断に繋がるんだろう。正気では理解できない。
潜在的な願望か。意識化の世界って、謎だよな。
人間を紐解く鍵があるんだ。
私の左足切断の願望について、じっくり考えてみる必要があるな。

飛行機の時間が気になり、翌朝起きなければならないという意識ばかりが先に立つ。
何度も何度も眼を覚ます。
身体がだるい。この時点では風邪をひいたと思っていた。
体温計がなくて、体温は計らなかった。
計っていたら帰国を延期したかもしれない。

女房のおばさんの子供、オベットに空港まで送ってもらった。
つらい。車から降りたがうまく歩けない。
地獄の始まりだった。
足がもつれて、先に進まない。立っているのがやっとという感じ。
空港の職員に車椅子を勧められたが、私の勝気を知っている女房が断った。
実のところ、乗ってもいいかなという気分だったのに。
空港内は、ほとんど椅子を3,4人分占領して横になっていた。
背に腹はかえられない。普段は紳士の私(悪い冗談です)なんだが・・・・

入管の手続き、持ち物検査、なんとか、ふらふらになりながら、済ますことができた。
ところが、機内が白熊部屋。なんであんなに冷房を効かすんだい。
こちとら、セーターを着用していたが、まだ震えがくる。苦しいときは時間が流れない。長い長い3時間半だった。
成田では動く歩道があって、助かった。
一応、検疫に立ち寄る。
普段は少々調子が悪くとも無視するんだが、今回はつら過ぎた。
係りの女医さん、看護士さんは親切だった。
体温を計られた。39.2度だった。
血液検査ということで、血液を4本、取られる。

少し楽になっていた。スカイライナー、タクシーを乗り継いで、家に無事到着。
息子がテレビドラマ「ドラゴン桜」を見ていた。
珍しい、ドラマを見るとは。
私達がいないうちに心境の変化でもあったかな?
私達の帰国を待っていたてれかくしかな?
久し振りに息子の顔を見られたうれしさに一緒にテレビを見る。
でも、すぐに爆睡する。

翌日、検疫から「デング熱にかかっている。保健所からの電話を待つように」との電話があった。
「デング熱? ハアッ?」って感じだった。
だいたい、デング熱なんて、名前だけはかろうじて知っていたが、どういう病気か、まったく知らなかった。身体はまだつらかったが、デング熱ついてインターネットでr調べ、予備知識は獲得した。ふんふん。

しばらくすると、保健所から電話があり、国立国際医療センターに行くように指示された。
よかった。タクシーで10分くらいの距離だ。
病院代を取りに銀行に行くと、隣の木村さんの奥さんに会った。
「これから国立国際医療センターに行くんですよ」と言うと、「私もよ」という返事。偶然だなあ。
よく考えたら、木村さん、国立国際医療センターの看護士さんだった。


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戸山の国立国際医療センターの前で、診察を終えて、天を指差す佐太郎。
どうして、天を指しているかって?
今思い出してもわからない。
体調はまだ悪く、つらかった。
この日は女房がついてきてくれたが、カメラを構えた女房に何かポーズを取らなければと思った結果がこの格好。
佐太郎って、結構、サービス精神旺盛なんだぜ。
けして宗教的に開眼してモーゼを気取ったわけでもなんでもない。
指差す方向にUFOが現れて驚愕していたわけでもない。
ひょっとすると、無事生きていますよと、神様に感謝している、私なりの表現なのかも。


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地下鉄大江戸線の若松河田駅を出たところ。
大江戸線は東京で一番新しい地下鉄で、車両も小型である。
この駅は、東京女子医大病院と国立国際医療センターの二つの大きな病院がある。
国立国際医療センターはここから歩いて5分くらいのところにある。
この駅の前の通りは、新宿で飲んで、タクシー代のなかったとき、いつも歩いて帰った路だ。
河田町には、昔、フジテレビがあったな。
学生のとき、よく選挙速報のバイトに行ったことを思い出した。


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この海外旅行者センター、東京地区の海外での感染症患者を引き受けているようだ。
他に海外旅行者の予防接種もしていた。

最初の1週間は身体がだるくてつらかった。本調子を取り戻したのは3週間くらい立ってからかなあ。
とにかく、とんでもない体験をしたもんだ。こんな体験、二度とごめんだ。

ここで、デング熱について、おさらいしておこう。

マラリアと同様に、熱帯亜熱帯地域に分布するウィルスによって引き起こされる感染症。マラリアと違って都会で流行することも多く、ある意味ではマラリアよりも感染する危険性は高い。
(感染源) デング熱ウィルスを保有する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に吸血されることで感染する。
(症状) 通常5~6日の潜伏期間を経て、突然の発熱で始まる。熱は38~40度程度で5~7日間持続し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴う。
私は、発熱と頭痛くらいで済んだが、しばらく身体がだるく、何かをやろうという気持ちが持てなかった。
(治療法) 対症療法だけで、特効薬はない。特別な治療を行わなくても軽症で済むことが多い。
ただ、出血(皮下、鼻腔、歯肉など)を伴う場合はデング出血熱と呼ばれ、死亡率も高く、即、入院することが必要だ。医者は、血液中の血漿板の数が減ると出血すると言っていた。
(予防法) 蚊に刺されないようにすることが唯一の予防法だそうだ。といっても、それは難しいよな。
蚊が出てくる時間には、なるべく長袖、長ズボンを着用し、香取線香、防虫スプレーを併用しよう。
懲りたものなあ。でも、多分、忘れるぜ。ハハハ。

アツモノに懲りてナマスを吹いてもしょうがないよなあ。
フィリピン暦30年で始めての体験。
気にしない、気にしない。

by wakahiroo | 2005-08-18 16:44 | ◎フォト日記(東京)


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