2009年 09月 05日

2009年比国日常生活の断片① バルコニーにて

東京では、30年以上、都心のマンションの一階に住んでいる。
その反動で、青い空に憧れる気持ちは人一倍強い。
ここでは、青空の下で食事をすることができる。
ここで暮らしてみてわかった至上の歓び、思いがけないプレゼントであった。

   

◆空の見える風景
空の青と植物の緑。心が癒される。
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◆暮らしの見える風景
眼を下方に転じると、フィリピンの人々の生活を覗くことができる。
文字通り、覗くんだ。彼らはほとんど気づいていないから。
ピーピング・サタロウと呼んでくれ。なかなかの快感だぜ。
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家の前の道路は、わりと人通りがある。見ていてあきない。
特に、裏の教会のある時間は、メイン・ストリートになって身なりを整えた人達がいっぱい通る。

道路はきれいだろ。塵一つ、落ちていない。
毎朝、各家の前を清掃するのがルールなんだ。近所の眼は厳しいからね。

フィリピン人って、綺麗好きなんだぜ。
潔癖症というか、病的に思えるときもある。
非科学的だと思うことも多いんだけどね。

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フィリピンの落葉は日本と様相が違う。
日本では、冬の前、ほとんどすべての木が落葉するが、フィリピンでは木の種類によって落葉する時期が違うようだ。写真の木も1週間くらいで葉の色が変わって、葉が全部落ちてしまった。
この時期のお掃除はやりがいがあるみたいだったぜ。ノゾキミストとしてのオイラの感想。

その後、もっと驚いた。2,3週で新しい緑の葉を付けてしまったのだ。
自然でこれくらい違うんだもんね。
そこに住む人々の物の考え方や感じ方が違うのはあったり前なんだよね。
そこんとこ、押さえておかないと、いろいろとトラブルをかかえることになる。

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よく知っているご近所のメイドさん。何やら情報交換している。二人のすぐ横の建物は、この前帰る前、サリサリストアに改築された。暮らしウォッチングには、プラスの要素さ。


 ◆バルコニーの時間
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我が家のバルコニー、結構、広いんだぜ。
昼は、寝ているとき以外、ここで過ごすことが多い。

陽を浴びながら、上半身、裸にになって手すりをカウンターにして缶ビールを飲むのも愉しみ。
一人で、ストレッチやカンフーの真似をしたりしている。
BGMは、モダンジャズか演歌。
もちろん、クラシックはCD一枚も持っていない。

女房はロック系のポップ・ミュージック。
切るように言わないとの部屋で四六時中かけている。オイラにはウルサイだけ。

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ピンクの花はブーゲンビリア。黄色はハイビスカス。

フィリピンに行ってすぐ、だいたい、頭をおろす。
床屋は、チップを入れても、200円以下。
次回、行ったときは、もっと花の種類、増やすからな。

死を口にすると、カアチャン、「そんなこと言わないで」と嫌な顔して怒る。
未来に夢のあることを話すと、カアチャン、にっこりする。

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花は近くのスター・モールの花屋かバクラランの花屋街で女房と一緒に購入する。
一人で買うと運ぶのに苦労する。その上、頑張って持って帰っても駄目出しされることが多い。
最近、悟ったんだ。
「老いてはカアチャンに従え」って。
ちょっと違うってか。似たようなもんだろ。

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朝の早い時期は、ここで読書したりインターネットしたりしている。10時を過ぎると、相当にきつくなる。半端でなく暑くなるんだ。我慢して頑張るけどね。それが快感になってくる。
佐太郎、サドじゃなく、マゾじゃないかって。ハハハ。

若いときは、「死」はだだただ怖かった。今はそれほど怖くなくなっている。
歳をとると、己の中に死を受け入れる準備ができてくるんだな。生き物というのは、うまくできている。
運命とか、神の存在とか、信じるようになっている。

「人間に対する最大の刑罰は永遠の命を持たされること」というフレーズ。
頭ではなく、心でわかるようになった。死は苦しみからの解放でもあるんだ。
昔は抵抗があった「永遠の眠り」という言葉もためらいなく使える。

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女房は朝食以外の時間はほとんどバルコニーには出てこない。理由は、暑いし、陽にやけるのが嫌だから。
フィリピンの女性って、日本人の女性よりはるかに暑さと日光を嫌うぜ。というより、憎しみを抱いているかのように思うときもある。
もっぱら、1階で、大音量でテレビを見ている。
まさしく、フィリピン人だ。
私なんかと、騒音の基準が違うんだ。
静かだと怖いのかもしれない。静寂恐怖症だね。
佐太郎、高所恐怖症じゃけん。非難できないよな。ハハハ。
理屈じゃないんだから。

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週に1度くらいのペースで、女房の弟の子供達が遊びにくる。

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トランプする女房と子供達。
心に思っていることを正直に告白しよう。
「ひょっとすると、知能のレベル、同じくらいかもしれないな」
カアチャン、ゴメン! 
これ、ブラック・ユーモアだから。


 ◆佐太郎の邪道短歌◆
朝食を 青い空見て 食べる日は 強く明るく 生きられそうな
来年は もっと鉢植え 増やすぞと 意気込む我に 女房微笑む
若き時 死と恐怖とは 同義なり 老いて理解す 死は裏切らぬ友   
長命は 夭折と似て 不幸かも 時機満ちくれば 死すを厭わず
それぞれに こだわり持ちて 生きている こだわり貫いて 死ねれば本望


by wakahiroo | 2009-09-05 05:35 | ○フィリピン点描


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