隠居生活☆東京・マニラ行ったり来たり

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2009年 06月 17日

俺んちの蘭ちゃん

バクラランで蘭の鉢植えを二つ買っちゃった。
無意識に二鉢とも紫色を選んでいた。
品性が下劣な佐太郎、高貴な紫色に憧れるのは、コンプレックスの表れなんだろうな。

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こいつ、100ペソ(約200円:ペソを円に換算するときは、2倍すればだいたい合っている)もしたんだぜ。
この花の色は、バイオレットだな。
自信を持って言う。俺んちの蘭ちゃん、水谷んちの蘭ちゃんより綺麗だろ。

佐太郎、紫と赤とピンクが好きなんだ。
そうやなあ。
  精神は限りなく紫色で、行動は真紅に気合いを入れて、生活は桃色にほんわりと包まれて生きたい
と常々思っているのでさあ。

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こいつは80ペソ。ちょっと地味かなあ。こちらはパープルだよな。
店員の言い値は、両方の鉢とも150ペソだった。女房、辛抱強くここまでまけさせた。
佐太郎だとこうはいかない。外国人はなかなかまけてくれないし、途中で面倒臭くなってすぐ手を打ってしまう。したがって、わが家では、仕入担当は女房なんすよ。

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花を愛でつつ、真昼間から酒を飲む佐太郎。
優雅っちゃ、優雅やろ。悲しみと表裏一体の優雅ってとこかな。
金はないけど、時間は有り余っている。
心の持ち方次第で、極楽、極楽なのでごわす。

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どちらを取るかって。
もちろん、女房に決まってるだろ。
そりゃあ、愛しているからさ。
てなこと言って、本当は寝たきりになったら、世話してもらわなければならないからだろ。
逝くときは、神様、ぽっくり、いっきにで、お願いしますだ。

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この子も、1年前、やはりバクラランで買った蘭。しっかり生きているんさ。散っては咲き、散っては咲き、したんだそうだ。根腐れしなければ、花を咲かせ続けるみたいだ。
オイラも、もう一度くらい、花をつけたいなあ。
オイラの根っこ、もう腐りきってるか。
ああ、無情。

あの頃は純白に憧れていたのかなあ。
時がうつろえば、心も好みもうつろうって。
祇園精舎の鐘の声でさあ。

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上の画像は、女房の妹の旦那、ビトイが栽培している蘭。
始めは、何なのか、わからなかったんで、女房に聞いた。
  「これ、ナンなのよ?」
  「ランなのよ」
ちょっと、作っちゃったけど、だいたい、そんな感じ。
とにかく、蘭ってこんなところに咲かせるんだ。びっくりした。
反省。蘭についてまったく無知だったのだ。
東京に帰ってから、私が関心がある洋ランの方中心だけれど、ネットの蘭のサイトを見まくって、猛勉強中である。
蘭の世界は奥が深い。
大筋を理解するだけで、1週間くらいかかった。

ちょっと面白かったり、へぇ~って感じたりした点を箇条書きにしておこう。

●洋ランは、花の歴史の中では、ニューウェーブなんだぜ。今も、栽培技術や品種改良が進んでいるんだそうだ。

●「オーキッド」は、ギリシア語の「睾丸」を意味する単語が語源なのだそうだ。佐太郎、それを読んでうれしくなってしまった。ランの塊茎が睾丸に似ているかららしい。
が、佐太郎、もっと意味深いものを感じてしまうんだな。派手で色鮮やかで美しい蘭の花。扇情的でセクシーに見えてきてしまう。
美しいもの背後には毒が、、卑猥でまがまがしいものがお隠れになっているんでさあ。

●買った花の鉢に土がないのが不思議だった。花って土から生えているという思いこみがあった。鉢植えの蘭の栽培の場合は、ミズゴケや樹皮チップなどが用いられるだってさ。
佐太郎の中の既成観念が、あっさり打ち砕かれた。

●洋ランは着生植物となるものが主流なのだそうだ。洋ランと言えば、普通、樹木や岩場に根を張って生育する「着生ラン」を指し、地上に生えるものをわざわざ”地生ラン”と呼ぶほどだとか。

●蘭の名前は、舌を噛みそうなものが多い。例えば、胡蝶ランはファレノプシス。その他、有名どころで、シンビジューム、デンドロビウム、パフィオぺディラム、覚えやすいのは、カトレア、バンダなど。
とりあえずは、この辺の名前を覚え、花を見て区別がつくようになることでさあ。結構、ハードルが高い第一関門なんだ。蘭科の植物は原種だけで3万を超えるだそうだから、それ以上は成り行き次第なのさ。

蘭狂いより、生身の女性狂いの方が性にあってるかも・・・・、ハハハ。
相変わらず、佐太郎、アホやろ。

by wakahiroo | 2009-06-17 00:48 | ○フィリピンの植物


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